どういう話の流れでそんなことを言われたかは覚えてないが、とにかく僕は今日ある後輩に「Tさんもがんばってください」と励まれた。この上からの目線の言葉に、僕は苛つき、「言われなくても分かってる」と怒り半分の口調で言い返した。すると、隣の先輩が何故か大爆笑した。「Tさん大好き!私はこういうTさん大好き」この思いがけない発言に僕は違和感を覚えた。あ、そうだ。こういう風に誰かに「好きだ」と言われるのは初めてかも知れない。僕は生まれてこの方ずっと嫌われる人間でいた。生まれつきの性格のせいもあるかも知れないが、僕はそもそも自ら好かれたいという願望を持っていない。そのため、嫌われることにすっかり慣れてしまい、「大嫌いだ」と言われた方が落ち着く性格になってきてしまった。どうせ僕は好かれるタイプになれないから死ぬまで嫌われる人間として生きようと覚悟できていたが、今日の出来事で、僕は動揺した。この動揺は自分自身にとって、いいことなのか悪いことなのか、今の僕には分かりようがない。年月が経って、この文を読んで、動揺の意味が悟れる自分に任せろ。いずれその日が来ると信じている。
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