フレーム問題(frame problem)とは、1969年に、 マッカーシーとヘイズによって指摘された人工知能の最大の難問である。
フレーム問題を説明する逸話としてこんなのがある。
警備員ロボット1号が、 「ある部屋に時限爆弾が仕掛けられたので、美術品を運んでほしい」 という命令を受けた。 ロボット1号は、命令を認識し、思考を回転させ、 「目的の遂行のためには美術品を持ち上げて動かす」という結論に達した。
しかし、時限爆弾は、美術品に取り付けられていた。 そのため、美術品を運び出すことには成功したが、そのうち爆弾は爆発し、 美術品もろとも、哀れ、ロボット1号は粉々に吹き飛んでしまった。